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「昆布の歴史」カテゴリーの記事一覧

2015.02.19

大阪の食文化昆布の歴史

昆布の産地と言えば?
やはり、「北海道」と上がってくると思います。

しかし、昔から関西、なかでも大阪に昆布の文化が根付いています。
塩昆布とろろ昆布おぼろ昆布酢昆布まで、
細工昆布は大阪の名物です。

なぜか?
それは、遡ること江戸時代の運輸事情によります。
船での輸送は「西回り航路」と「東回り航路」がありました。
大阪は松前からの西回り航路が主流ということもあり、
北海道名産の干しあわびや鹿の角、皮、そして昆布などが
大阪へ集まり広まったと言われています。

更に味にこだわる大阪人。
美味しい出汁がとれるということで重宝され、
その出汁をとった後の昆布も加工し
食べられることは、今や世界共通言語である
“mottainai”精神旺盛な大阪の人たちにフィットしたのでしょうね。

2015.01.20

世界の昆布3昆布の歴史

今日は、『世界の昆布』 第3回目です。

アメリカ、中国とご紹介を致しましたが、その他の地域はどうでしょう。

ヨーロッパは、海藻を食材としてではなく、
化学薬品や工業用物資として開発、あるいは生活上の用具として利用してきた歴史があります。

17世紀後半からフランスではケルプ工業がおこりました。
ケルプとは大型褐藻類のことで、これを焼いた灰の意味にも使われます。
この灰を石けんやガラス製造のためのソーダなどの原料に用いるのがケルプ工業です。
17~18世紀にかけてフランス、ノルウェー、スコットランドでケルプ工業は全盛期を迎えます。

ケルプは他にも、包丁や紙切刃などの柄として茎の利用をされたり、
イギリスやフランス、ベルギーの沿岸地域では、
「ホカスコルニシュス」という海藻を椅子やベッドの詰物として利用したそうです。

南アメリカの沿岸の一部では、ケルプの大葉で水桶や水かめを作ることもあったようです。
食用のイメージが強い“昆布”ですが、様々な利用方法で
人々の生活を支えています。

2015.01.08

世界の昆布2昆布の歴史

今日は前回に引き続き、世界の昆布第2弾『中国の昆布』をご紹介します。

中国4000年の歴史の中で昆布が登場するのは、
約2500年前の周の時代と言われています。
都が内陸に続いた中国、
海産物が貴重品でしたので、朝鮮や日本から貢ぎ物として伝わったと考えられます。
清の時代には琉球や長崎を経由して日本の昆布が大量に輸入されました。

中国は昆布の消費量ももちろんですが、生産量(養殖量)も世界一です。
その養殖技術は実は日本人の大槻洋四郎により
中国大連、煙台で昆布の養殖に成功し広まったそうです。
さすが!技術者日本人ですね。

現在中国では膨大な量の昆布が養殖され、輸出されています。

中国の昆布の歴史に日本は外せない存在なのです。

2014.11.04

子どもの成長を願う「お食い初め」昆布の歴史

子どもの生後100日をお祝いする「お食い初め」。
 
平安時代から行われていると言われるこの行事は、子どもの成長の無事を喜ぶと共に、
食べるものに一生困らないように、という願いが込められています。
この日の献立は鯛の尾頭付きに一汁三菜が基本で、
料理に使われる食材にはそれぞれ意味や由来があります。
 
 
鯛・・・めでタイという語呂合わせ。
    大海を悠々と泳ぐ鯛のように成長し、賢く育つように。
 
蛸・・・由来には諸説あり、多幸(たこ)の語呂合わせという説や
歯ぐきが丈夫になるようにという説などがある。
 
蛤・・・ぴったりと合わさる二枚貝であることから、将来よき伴侶に恵まれるように。
 
梅干・・・梅干しのようにしわしわになるまで長生きできるように。
 
筍・・・たけのこのように真っ直ぐすくすく育つように。
 
海老・・・海老のように腰が曲がるまで長生きできるように。
 
 
そしてもちろん忘れてはいけないのが「昆布」です!
皆さんもご存知の通り、意味は「よろこぶ」。
喜び多い人生を歩めるように、という意味です。
 
子どもの成長を願うおめでたい献立
 
 
お食い初めの食事は当の本人は食べることがまだできませんが
こうやってたくさんの愛や願いが込められた行事なんですね。

2014.10.28

昆布の収穫から出荷まで昆布の歴史

今回は知っているようで知らない、昆布の生産から出荷までの過程をご紹介します。
 
 
【収穫期間】
昆布の収穫は、天候が良く海が穏やかな日に行われます。
期間は漁業操業条例により、毎年7月1日~10月20日までと定められています。
そして、その期間内で各浜(各漁業組合)で日時を決定します。
 
【収穫】
朝、4時55分に合図旗が上がり、各船が一斉に船を出し自分の漁場に向かいます。
5時ちょうどに合図旗が降ろされ本旗が上がりコンブ漁の始まりです。
カギ竿という道具を使い昆布を採取します。
大体約3杯から5杯位採ると終了です。
採取時間は9時から11時頃です。
  
【自然乾燥】
船に昆布を満載して陸揚げです。
陸に戻ると昆布を干す人達がいて、昆布を長さ別に揃え干場で天日干しにします。
3m~8mもある昆布を真っ直ぐに重なり合わないように綺麗に
隙間無く干さなければならないので、干す人も結構大変です。
 
【取り集め】
干し上がった昆布は夕方ごろ集め、規格通りに裁断します。
昆布の裁断の仕方は地域や代々受け継がれた方法によって様々です。
 
【選葉】
105cmの長さで均一に裁断された昆布を、次は等級別に分けます。
昆布は各等級で値段が違い、質の悪い昆布が混入すると検査に合格できないので大切な作業です。
 
【検査】
等級別に選葉された昆布20kgを機械で圧縮し梱包します。
その後検査協会と呼ばれる機関にて厳しい検査を受けます。
 
【出荷】
検査に無事合格した昆布は全て漁連が一括購入し、各小売店などに出荷されます。
 
 
こうした過程を経て、今日私達の食卓に昆布は届けられています。

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