法印転衣式【昆布の歴史】
高野山真言宗・総本山金剛峯寺(和歌山県高野町)で3月14日、法印転衣式(ほういんてんねしき)が行われました。
法印とは、弘法大師の名代として、高野山内の重要な法会(ほうえい)や儀式の御導師を務められる役職のことで、任期は1年だそうです。
高野山内外に、その御就任を披露されるのが「法印転衣式」と呼ばれる行事です。
真言宗では古くから重要な儀式の折には「松三宝(まつさんぼう)の儀」が必ず行われています。
若松に梅の枝、笹をつけて松竹梅とし、その周りにお米を洗わずに山に盛ります。
そして昆布を楕円に切ってその上に並べたものを、松三宝と呼びます。
この松三宝から、年長者より一人ずつ昆布一枚とお米を数粒頂く行事を、松三宝の儀と言うのだそうです。
ちなみに例年、この法印転衣式が行われる日はとても冷え込むと言われています。
本年も違わず、とても寒い中での式だったようです。
金剛峯寺で転衣式<読売新聞>