堺の包丁と昆布加工【昆布の歴史】
乾燥昆布の表面を削る、おぼろ昆布の加工には上質な刃物が必須です。
この加工には大阪・堺の包丁が使われました。
おぼろ昆布は、北海道から運ばれた昆布と大阪の包丁との出合いによって生まれたものとされています。
大阪府堺市は、プロの料理人用包丁の9割以上のシェアを占める有数の刃物産地で、
堺打刃物(さかいうちはもの)と呼ばれています。
堺打刃物は、伝統的な火造り、刃付け、研ぎの手法を完全な分業体制によって作られており、
そのすばらしい切れ味からも多くのプロの料理人の間で絶大な信頼と支持を得ています。
大阪の伝統ある昆布加工には、大阪の伝統技術が深く関わっていたことがわかります。