子どもの成長を願う「お食い初め」【昆布の歴史】
子どもの生後100日をお祝いする「お食い初め」。
平安時代から行われていると言われるこの行事は、子どもの成長の無事を喜ぶと共に、
食べるものに一生困らないように、という願いが込められています。
この日の献立は鯛の尾頭付きに一汁三菜が基本で、
料理に使われる食材にはそれぞれ意味や由来があります。
鯛・・・めでタイという語呂合わせ。
大海を悠々と泳ぐ鯛のように成長し、賢く育つように。
蛸・・・由来には諸説あり、多幸(たこ)の語呂合わせという説や
歯ぐきが丈夫になるようにという説などがある。
蛤・・・ぴったりと合わさる二枚貝であることから、将来よき伴侶に恵まれるように。
梅干・・・梅干しのようにしわしわになるまで長生きできるように。
筍・・・たけのこのように真っ直ぐすくすく育つように。
海老・・・海老のように腰が曲がるまで長生きできるように。
そしてもちろん忘れてはいけないのが「昆布」です!
皆さんもご存知の通り、意味は「よろこぶ」。
喜び多い人生を歩めるように、という意味です。
お食い初めの食事は当の本人は食べることがまだできませんが
こうやってたくさんの愛や願いが込められた行事なんですね。