昆布の収穫から出荷まで【昆布の歴史】
今回は知っているようで知らない、昆布の生産から出荷までの過程をご紹介します。
【収穫期間】
昆布の収穫は、天候が良く海が穏やかな日に行われます。
期間は漁業操業条例により、毎年7月1日~10月20日までと定められています。
そして、その期間内で各浜(各漁業組合)で日時を決定します。
【収穫】
朝、4時55分に合図旗が上がり、各船が一斉に船を出し自分の漁場に向かいます。
5時ちょうどに合図旗が降ろされ本旗が上がりコンブ漁の始まりです。
カギ竿という道具を使い昆布を採取します。
大体約3杯から5杯位採ると終了です。
採取時間は9時から11時頃です。
【自然乾燥】
船に昆布を満載して陸揚げです。
陸に戻ると昆布を干す人達がいて、昆布を長さ別に揃え干場で天日干しにします。
3m~8mもある昆布を真っ直ぐに重なり合わないように綺麗に
隙間無く干さなければならないので、干す人も結構大変です。
【取り集め】
干し上がった昆布は夕方ごろ集め、規格通りに裁断します。
昆布の裁断の仕方は地域や代々受け継がれた方法によって様々です。
【選葉】
105cmの長さで均一に裁断された昆布を、次は等級別に分けます。
昆布は各等級で値段が違い、質の悪い昆布が混入すると検査に合格できないので大切な作業です。
【検査】
等級別に選葉された昆布20kgを機械で圧縮し梱包します。
その後検査協会と呼ばれる機関にて厳しい検査を受けます。
【出荷】
検査に無事合格した昆布は全て漁連が一括購入し、各小売店などに出荷されます。
こうした過程を経て、今日私達の食卓に昆布は届けられています。