昆布を主原料とした「発酵昆布抽出物」が日本でも商品化【昆布のニュース】
韓国の健康機能性食品原料メーカー、韓国ヤクルトとマリンバイオプロセスが2014年2月、
共同で開発した「発酵昆布抽出物」および「発酵昆布・牡蠣抽出物」を日本国内で展開することを発表した。
同社は年内に最終製品としての販売を目指しているという。
「発酵昆布抽出物」は昆布を主原料とし、発酵によって低分子化されたフコイダン由来のフーコスと
低分子オリゴ糖など、多様な生理活性物質を含んでいる。
2年余りの臨床試験を経て、2011年に韓国食品医薬品安全庁から
「アルコール性損傷から肝臓を保護する」ことが認められ、
個別認定型健康機能食品機能性原料として承認された。
2013年5月には日本で特許登録も完了している。
「発酵昆布抽出物」では、発酵菌種を利用して、昆布に含まれる天然のグルタミン酸がGABAに100%転換されている。
GABAとは神経伝達物質であり、これまでは玄米、かぼちゃ等から抽出されるものが多かったが、
海藻類の昆布から抽出されたのは世界初だという。
韓国最大の製薬会社「東亜製薬」では、健康機能食品などの製品に配合されるなど、
アルコール対応飲料として普及している。
日本国内の販売については、韓国ヤクルトと提携関係にある
蝶理(株)が2013年秋から取り扱いを始めており、今後展開を本格化させる予定だ。
同社ではウコンに代わる食品由来の肝機能対応製品として訴求しつつ、
トータル的に健康に良い素材として、特に女性をターゲットにしたサプリメントとしての展開も計画されている。