海藻と青魚を食べると頭が良くなる!はホント?【昆布の栄養】
近年子供の生活リズムの乱れが問題視されている。
スマホの普及などが大きな要因だが、大人に限らず子供でも睡眠の質が低下傾向にある。
そこでオススメなのが、藻類や青魚に豊富に含まれる
“オメガ3脂肪酸ドコサヘキサエン酸(DHA)”である。
某睡眠専門誌の調査で、英国の7~9歳の健康な小児395人を対象に
日頃の生活習慣を調べ、そのうち362人(内女子170人)を2群にわけ
片方に1日600ミリグラムの藻類DHAサプリメントを、もう片方にはプラセボ(偽薬)を16週間飲んでもらった。
調査の結果、血中DHAレベルが高い子どもは睡眠が良好で
DHAサプリを摂取したことにより、中途覚醒を予防し睡眠時間を増やすことが明らかになった。
つまりDHAを摂取した子供たちは、途中で目覚めることなく「ぐっすり」眠れていたのである。
DHAは血液をサラサラにする成分として知られているが、近年は脳神経の保護・活性化成分として研究が進んでいる。
同研究チームの以前の報告では血中DHA濃度が極端に低いことが子供の気分や行動、学習に影響することが示唆された。
今回の結果から、脳神経への直接的な影響もそうだが
「睡眠障害」という具体的な問題が、行動や学習面にも大きく関係していると考えられる。
大人でも睡眠不足は免疫力の低下や体調不良、集中力の低下などを招く。
子供ならば尚更だ。
最近はDHAが豊富な海藻類や青魚を食べる子供は少なくなったが
子供の将来のためにも家庭でなるべく海藻類や青魚を使った料理を作っていただきたい。