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日本大学とFEFUが新たな食品開発へ昆布のニュース

日本大学の代表団が先週、ロシア極東連邦大学(FEFU)を訪問した。

訪問の目的は共同で行う「ケルプ・プロジェクト」の立ち上げである。(ケルプ=海藻一般のこと)
プロジェクトの最終目標は、日本とロシア両国の事業に最適な生産用レシピの開発。

両大学の研究者は今後かっ藻(ワカメや昆布などの藻類)を研究し、ロシアの食品産業で応用させ、
さまざまな疾患予防に健康食がどれだけ役立つかを確認するための臨床試験を共同で行うとしている。

<他食品との取り合わせで機能性強化>
FEFU生物医学学院では会議の後、くらげや昆布、ウスリータイガなどの野生植物を加えた料理の試食会が行われた。
日本大学の鳥居恭好准教授と広海十朗教授は、その種類の多さに驚いていたという。

試食会で振る舞われた食べ物は、昆布入りソーセージ、ナマコと昆布入りレバー・ペースト、フコイダン入りウエハース
紅藻入りカボチャ・ネクター、また血圧の昇降に効くグミやチョウセンゴミシをベースにしたキャンディーなど。

FEFU生物医学学院の副校長で、バイオテクノロジー・機能性食品講座の主任であるタチヤナ・カレニク氏はこう話した。

「15年前、太平洋国立経済大学を組み込んだFEFUが創設される前に、
パンからお菓子までの、昆布を入れた食品のレシピを開発し始めた。
(中略)昆布が体に良いことはよく知られているが、知りつくされているわけではない。そこで日本側に研究継続を提案した」

日本代表団に好評だったのはカボチャ・ネクター、キャンディー、ソーセージ、
日本ではあまり食べられていないがレバー・ペーストだったという。

「ナマコが入ったことでレバーの味がマイルドになった。広海教授は、白パンと食べてこんなにおいしいとは、と話していた。
(中略)このペーストを100グラム食べるだけで、半日分のベータカロテンと一日分の食物繊維を摂取できる」
とカレニク氏。

<9月には日大側が試食会を予定>
この共同プロジェクトは各3年の3段階、合計9年を予定している長期プロジェクト。
今年9月には日大の関係者が再びロシアのウラジオストクを訪問し、今度は自分たちの考えた料理の試食会を行うという。

カレニク氏によると、ロシア極東のメーカーも新しい食品の生産に関心を示し始めており、
あるソーセージ・肉の半加工品メーカーはすでに昆布入りソーセージの生産に向けて準備を行っている。
海藻が入ることで、ソーセージの価格は15~30%も安くなるのだという。

またFEFU生物医学学院では、宇宙飛行士や極地隊員のための食品開発を主とする実験工場の建設も計画されている。

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