お中元の起源【日本の四季】
お中元の歴史は古く、その起源は古代中国までさかのぼります。
古代中国の道教には神様を「三元」の日に祭る三官信仰というものがありました。
「三元」とは陰暦の1月・7月・10月の各15日のことを指します。
この日は三官がそれぞれ生まれた日と言われています。
●上元:陰暦1月15日 天官(天神様:福を与える神様)を祭る
●中元:陰暦7月15日 地官(慈悲神様:罪を許す神様)を祭る
●下元:陰暦10月15日 水官(水害などの厄を祓う神様)を祭る
この「三元」のうちの「中元」が、同じく陰暦の7月15日に行われていた仏教の「盂蘭盆会」と結び付いて日本に伝わって、先祖の霊を供養するためのお供え物を親類や隣近所に配るようになりました。
これが、「お中元」の始まりです。
現在行なわれている「お中元」の形に定着しはじめたのは、明治30年代と言われています。
そしてお中元の習慣は、時代と共にうつり変わります。
お中元を贈る相手も、両親や親戚、仲人といったお世話になっている方々に加え、友人同士でお中元ギフトを贈り合うというのも最近では人気になっています。
お中元が堅苦しいものではなく、もっと身近なギフトとしての意味合いを持つようになったのかもしれません。
お中元の一般的な相場は3,000円~5,000円です。
お付き合いのの度合や贈り手の年齢によっても差がありますが、いずれにしてもお互い負担にならない程度を選ぶと良いでしょう。